風の谷のエスタハバーン 2014.8

フィグ, ドライイチジク, イラン産フィグ, イラン産ドライイチジク

 

ーエスタハバーンー

 

フィグ(イチジク)の栽培において世界で最も理想的な場所(国連FAO)として知られるエスタハバーンバレーを訪れました。

 

モスタファの家から2時間半の場所です。

 

 

フィグに関しては、モスタファの知り合いや親戚がいないということ、そしてアフラトキシンの問題や虫の問題など、商品自体が難しいということもあり、今のところは現地のトレーダーと手を組んで輸入しようと進めています。

 

 

なので、今回は5社ほどのフィグトレーダーの社長さんたちと会い、加工工場や農園を見せてもらい、日本の市場などについて意見交換しました。

 

 

 

フィグ, ドライイチジク, イラン産フィグ, イラン産ドライイチジク

そもそもイラン産フィグを輸入している日本の商社はかなり限られているので、日本と直接取引している会社はなく、ヨーロッパ向けや中国やマレーシアなどのアジア向けが主でした。

 

 

ー商社兼加工工場ー

 

どの現地商社も、独自の加工工場を持っており、高圧洗浄機での洗浄や消毒、ユニフォームなど、想像以上に衛生環境も良い状態で皆さん仕事をしていました。

 

 

 

流れとしては、

 

1、トラックで収穫したフィグを持ってきて、選別マシーンに入れる。

2、小石や小さなゴミを取り除く

3、サイズ別に分けられる

4、冷凍殺虫をする。(商社によってバラバラで、24時間〜72時間 −8℃〜−20℃)

5、レーザーによる色の選別

6、手作業による最終的な、色、サイズ、オープンマウス、クローズマウスの選別

 

フィグ, ドライイチジク, イラン産フィグ, イラン産ドライイチジク


一つの会社では約1500人の農家から買っており、年間5000トンほど扱っているそうです。

 

やはりアフラトキシンに対しては、どの会社もかなり敏感で、保管状態がかなり重要になってくるので、綺麗な状態に保つようかなり徹底しています。

 

 

さらにはラボラトリーを持っている会社もあり、毎日サンプルを抽出して、カビや農薬レベルなどのテストも行っていました。

 

 

 
フィグ, ドライイチジク, イラン産フィグ, イラン産ドライイチジク

実際に、日本のマーケットは、ヨーロッパ含め、他の国々と規制や顧客のニーズの面でかなり違い、特別に気を遣わないといけない部分が多いので、とても難しいそうです。

 

日本向けだと、収穫時期の初めの30日以内に商品を確保することが大切で、収穫が遅れると品質が悪くなり、日本向けの商品が見つかりにくくなると言っていました。

さらには、日本向けには特定の農家のフィグ(品質の良いもの)を用意するので、そういった意味でも難しいみたいです。

 

 

日本は良い市場だけど、同時に危険だと経験豊富なおじいちゃん社長さんが言っていました。

 

フィグ, ドライイチジク, イラン産フィグ, イラン産ドライイチジク

フィグのグレーディングは、国際的な規定がないようで、それぞれの会社によってバラバラでした。

 

Tarekと呼ばれる最高級〜101〜AA〜A〜B〜C 会社によってはもっと細かくグレーディングしているところもありました。

 

実際に色やサイズ、オープン度で選別されるのですが、味はさほど変わらないということです。

 

でも、イラン国内向けにはTarekや101、BやCは中国向けなどで売り先が異なるそうです。

 

 

 

 

フィグ, ドライイチジク, イラン産フィグ, イラン産ドライイチジク

 

−フィグ農園−

 


風の谷のエスタハバーンは、想像以上に広大で、山に囲まれ、常に風が吹いてるところです。

 

 

農園には特に灌漑設備はなく、所々に農家の方が休憩する為の小さな小屋があります。そして地面には大きめの石で、ここからが自分の土地であるという印が付けられていました。

 

 

イチジクは漢字で書くと、「無花果」とあるように、花が一見すると無いのですが、実は果実の中に花があります。そこに花粉を媒介してくれるバタフライを引き寄せ、その中で共存しながら、最終的にバタフライにオスの木の果実からメスの果実に花粉を運んでもらうという、そんな果樹なんだそうです。

 

 

 

フィグ, ドライイチジク, イラン産フィグ, イラン産ドライイチジク

 

ーフィグの効能と食べ方ー

 

 

フィグは胃やお腹のバクテリアの問題を解決してくれるので口臭の改善にも繋がります。リラックス効果でストレスや病気全般にも効くのだと言っていました。

 

咳など肺に対しても効果的で、さらには脂肪がつかないで、筋肉として吸収されるそうです。

 

 

だいたいはそのまま食べることが多いのですが、お肉と一緒に料理すると、お肉が柔らかくなります。

他にはボトルに入ったミルクの中にフィグを入れると12時間ほどでヨーグルトになり、ファットがフィグに吸収され、そのフィグを朝10個位食べると、超健康的で一日中腹持ちするそうです。

 

 

 

−ストーリー−

 

 

長年このビジネスをやってきたエクスペリエンスCEOは、そのバタフライが媒介して、共に成長していくこの植物は、他の生物との関わり合い、支え合いで生きていることを

改めて教えてくれるので、とてもおもしろいとおっしゃっていました。

 

経営者としては、農家の人との関わり合いの中で、ビジネスによって彼らをある意味で助けることもでき、さらに100人ほどの従業員を養っていくという使命感も持っていると言っていました。