嵐のエスタハバーン 2015.3

フィグ, ドライイチジク, イラン産フィグ, イラン産ドライイチジク

 

ーエスタハバーンー

 

今回せっかくピスタチオを輸入するので、イチジクも試しに少量輸入してみようと考え、夏に訪れたエスタハバーン渓谷に車で向かう。

シルジャンからは車で3時間。

 

もうファクトリーの目星はついていたので、それら4社を訪れ、今あるグレードと金額、そしてその質とその他情報なんかを聞いて回った。

 

今年は全体的に不作。そしてシーズンは10月なので、そのシーズンを逃すと良いグレードが残っていないし、とにかく高い。



だから今は良いグレードだと高すぎて、日本の市場でも売れないし、相場だと品質が悪くて、良くない。

 

とりあえずのトライアルとして、2社から3つのグレードのフィグをそれぞれ100kg、200kg、1ton購入することにした。

 

 

 

フィグ, ドライイチジク, イラン産フィグ, イラン産ドライイチジク

順調に行っての一日仕事だった。

 

「良かったな〜」と思っていた帰り、いつものように検問してた。素通りできる時もあれば、ちょっと停まってモスタファが免許証を見せる事もある。

 

でも今回はなんか大規模である。

 

警察「隣の外国人は誰?」

 

モスタファ「ビジネスで日本から来てます。」

 

警察「パスポートは?」

 

僕「パスポートのコピーとビザのコピー。どうぞ。」

 

警察「原本は?」

 

僕「ない」

 

警察「どこにある。」

 

僕「彼の家。」

 

警察「パスポートを持っていないんだったら拘束する。」

と言って、他の警察官も集まってきた。

 

僕「は?ちょと待って、ちょと待って意味がわからん。パスポートのコピーもビザのコピーもありますやん。まぁいい、話しになりません。日本大使館、僕が居ること知ってるし、証明するから話して。」

 

警察官はちょっと動揺するも、「電話でそれが大使館かどうか確認できない。まぁ落ち着きなさい。」


僕「落ち着くも何も、意味分からんし、What's that?! こんなん時間の無駄やし、 It doesn't make sense.」とイライラ隠せず言った。

 

若い研修の警察官たちも物珍しそうに話しかけてくる。「ニーハオ。中国人?ようこそイランに(笑)イランはどう?」

 

僕「うん、最高。特に今!」

 

警察官たち「あはは。」

 

ほんまなんやねんと思いつつ、モスタファの携帯を借り、日本大使館に電話するも、うまく繋がらない。

とりあえずエスタハバーンではおそらく力のある、フィグトレーダーの社長さんたちに来てもらった。

 

モスタファと僕の事を説明してもらい、15分位ディスカッションするも、結局ポリスステーションに向かう事に。

銃を持った位の高い警官が僕らの車に乗り込んだ。

 

その間も大使館に電話をかけ続け、ようやく日本人でペルシャ語ペラペラなベテラン職員に繋がった。事情を説明し、後ろにいるポリスに話してもらう事に。

 

警察署に着いた後も、電話から漏れてくる声で、かなり強く言ってくれてるようだ。明らかに警察官は押され気味だったけど、途中でブチっと電話切った。

 

僕(えっ、なんやねん。。)

 

そして、警察署に入る為に、ケータイの電源を切って預けなさいと言われた。

 

 

もうなんにも手だてはなくなった。

 

 

 

 

 

でも明らかに様子は変わってきた。

 

フィグトレーダーの社長さんの説得や、大使館の圧力もあってか、社長の息子の身分証明書を警察が預かることになり、僕がパスポートを持ってきたらその身分証明書を返す。というレターを作り、サインをして、数時間後ようやく解放された。

 

ケータイの電源を入れると、大使館から何度も着信が残っており、電話を書け直すと、電話越しに「おお良かった〜解放されたって。」と後ろにいる大使の職員に伝えているのが聞こえた。

ちょっとした騒ぎになっていたようだった。

 

 

モスタファと僕「はぁ、権力のコラプションか。」


よくよく聞くと、アフガニスタンなんかから出稼ぎに来ている人たちや不法移民の人たちがひとたび捕まると、こんな程度じゃすまないらしい。何も悪い事もしてないのに、ひどい目に合わされたりする。


モスタファ「You were lucky」


僕「あんなんラッキーでもなんでもない。あんなんあかん。まぁ自分たちのやったことがどういうことか後悔させる。じゃないとあんなこと繰り返してたら良くない!」

ちょうど帰りに大使館に寄る予定にしていたから、「あの警察官の名前なんやったっけ?自分が何をやったのかちゃんと自覚させる!」




「日本の大使館がどれほどパワー持ってると思ってんねん!」と、なぜか強気で憤りながら、帰路に着いた。